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集中力。サプリに頼らずに飲食を変えるべきである理由。
必要な時に思うように集中が出来ない、頭が働かない、ということはないでしょうか?私はときどきあります。
そうしたことを改善するために、サプリに頼るのでなく、飲食を変える方法をお伝えします。集中力を高めるための栄養素や食材、そして生活習慣をご紹介しますので参考にしていただければ幸いです。
そうしたことを改善するために、サプリに頼るのでなく、飲食を変える方法をお伝えします。集中力を高めるための栄養素や食材、そして生活習慣をご紹介しますので参考にしていただければ幸いです。
サプリは安全か
薬に抵抗がある人でも、合成ではない天然のサプリなら安心だと考えがちですが、そうではないようです。
サプリを摂った人の方が死亡率が高まる、との調査結果が報告されています。そのメカニズムは以下です。
「過剰に抗酸化物質を摂取すると、体内での活性酸素の生成と破壊のバランスが崩れて、免疫システムが不自然な状態となり、有害な侵入者を殺す能力が衰えてしまうのです。」
引用 ~日本消費者連盟「飲んではいけない!ビタミン剤」より~
なにか問題を感じたときでも、サプリに走るのではなく、「食」を見直すことが基本だということですね。
食事を変えることで脳の働きを改善できると思ったのはなぜか
キレやすい子供たち、犯罪を犯してしまう子供たちは、低血糖をはじめとして慢性的なビタミン・ミネラル不足に陥っていると言われています。
低血糖症は一般的な医療現場では認知・理解されていなく、検査・診断・治療をしてくれる医療機関が少ないことはこちらに書きました。→長女はうつ病ではなく、低血糖症だったのかもしれないと思う理由
菓子パン、スナック菓子、清涼飲料水、カップ麺、コンビニ弁当などのジャンクフードを常食してきた子供たちが食生活を改善することで行動が変わった、という国内外の報告があります。
中でも最も印象的だったケースをご紹介したいと思います。この話を知って、脳の働きは食べ物で改善できる、と私は確信しました。
『ごはんがこども達を変えた!』(同タイトルの小冊子の概略です)
大塚貢さんは、長野県内で教員、校長、教育長として非行や犯罪が多発する荒れた学校へ赴任するたびに心を痛め、子供たちを救う方法を模索していました。
その結果、3つの取り組みを始めました。そのうちの一つが「給食の改善」(パンからごはんへ。無農薬のお米。給食を肉から魚中心。発芽玄米。お野菜たっぷりのごはん。栄養士による授業の実施)でした。
ほかの2つは「授業の改革」と「花壇づくり」でした。3本柱が融合しながら顕著な成果が表れるようになりました。
校内からタバコの吸い殻が消え、イライラしたり無気力な生徒も減っていきました。不登校の生徒は60~70人から2人までに減少し、非行や犯罪件数がゼロになりました。
図書室が、がら空きでありながら年間480冊もの本が無くなっていたのが、昼休みに満席になるほど本がよく読まれるようになり、紛失はほぼゼロへと変わりました。
学外では、作文コンクールや合唱コンクールに上位入賞するようになりました。盗んだバイクの騒音が響く学校から、生徒の歌声が聞こえる学校に変化したのです。
全国学力テストでは「学力が高いランク」にいる生徒の割合が全国平均より極めて高く、「学力が低いランク」にいる生徒の割合は極めて低い、という結果が出ました。
給食関連でのエピソードです。東京から転校してきた中学生のある女子は、重度のアトピー性皮膚炎でした。
それが旧真田町(上田市に隣接、2006年上田市に合併)の学校で給食を食べ始めてから4ヵ月ほどで、その皮膚炎が治まりました。その後、父親の転勤で大阪へ転校後にアトピーが再発。
結果的に母と二人、旧真田町に戻り元の中学校に再び通い、きれいな肌に戻って卒業したということです。
食の改善については、当初は保護者だけでなく教員たちからも賛同を得られずに、苦戦しながらの取り組みが実を結んだ結果でした。
その取り組みがのちには大人たちの食事をも変えるようになりました。そして旧真田町では「大人の犯罪率も減少」しているのだそうです。
全文はこちらで読めます→ごはんがこども達を変えた!

すみません。上のサイトはその後クロ-ズされたようです。以下から小冊子(200円)を購入できます。
ごはんがこども達を変えた!-熱血先生・大塚貢の挑戦-
食事を変えれば大人も変わります
「忙しいから仕方ない」、「食事作りは大変だから」と、菓子パン、スナック菓子、カップ麺、ファーストフード、コンビニ弁当、冷凍食品、外食などで手軽に済ませ、
低血糖はじめ、慢性的なビタミン・ミネラル不足に陥っている大人は、かなりの数にのぼるのではないでしょうか。
食生活を改善する気持ちのある人間だけでも、知識を得て食の改善を実行するなら社会が変わってくる気がします。先の「大人の犯罪率も減少」していることがそれを示していると思えます。
現状の食生活がもし、ジャンクフードばかりではなかったとしても、食生活の中の一部のジャンクな部分を改善することで、脳の働きも今よりよくなることは確かでしょう。
脳はエネルギーを大量に消費する
脳は体の2%の重量しかないのにもかかわらず、全体の約20%ものエネルギーを消費すると言われています。
脳は体のどこよりもエネルギーを必要とする器官なのです。
脳の成長・発達のために
「オメガ3脂肪酸」は、脳の成長や発達に必要な栄養素です。
アンコウ胆、マグロ脂身、ブリ、サンマ、イワシ、ブリ、ハマチ、サワラ、サバ、鮭、アジ、サワラ、鮭、クルミ、アマニ油、えごま油などに含まれています。
大脳を覚醒させ、集中力を高めるために
「セロトニン」はドーパミン、ノルアドレナリンと並んで、体内で特に重要な役割を果たしている3大神経伝達物質の一つです。中でも脳に与える影響がとても大きいのがセロトニンです。
脳におけるセロトニンの役割は、頭をシャッキリさせ、集中力を高めることです。そのセロトニンを脳内で作り出してくれるのが「トリプトファン」です。
トリプトファンを含む食べ物:穀類、いも類、野菜類、豆類、ナッツ類、きのこ類、果実類、魚介類、肉類、乳類、卵・・・ということは食材全般に含まれているのですね。
セロトニンはまた、心の安定にも大きくかかわっており幸せホルモンと呼ばれています。セロトニンを生成するためには、トリプトファン以外にも、「太陽の光」「糖分(※)」「ビタミンB6」が必要とされています。
※「糖分」についてはいろんなものに含まれていて、過剰摂取こそが問題であり、あえて摂るべきものではありません。
「ビタミンB6」が多い食べ物:ニンニク、マグロ、かつお、イワシ、鮭、サンマ、バナナ、アボカドなどです。
●まとめ:セロトニンが脳内で作られるために「トリプトファン」「太陽の光」「糖分」「ビタミンB6」が必要になります。
脳に酸素を届けるために
「ビタミンB12」は脳に酸素を届ける働きがあります。
しじみ、ホッキ貝、赤貝、海苔、牡蠣、ハマグリ、サンマ、ニシンなどに含まれています。
やる気のために
脳神経のシナプスでつくられるノルアドレナリンは、やる気を起こし、抗ストレスの働きをする神経伝達物質です。そのノルアドレナリンが生成されるためには「ビタミンC」が必要になります。
(ビタミンCがノルアドレナリンの生成に複雑に関係しているようです)
ビタミンCは海苔、赤ピーマン、芽キャベツ、パセリ、ゆず、レモン、青ピーマン、ゴーヤ、モロヘイヤ、あけび、レッドキャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、水菜、唐辛子、のびるなどに含まれています。
脳の老化防止に
抗酸化物質によって脳の老化を防ぐことができます。
抗酸化物質はファイトケミカル(リコピン、ポリフェノール、イソフラボン、ペクチン)・ビタミン類(β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE)・ミネラル(亜鉛、セレン)に含まれています。
ごく大雑把になりますが大豆、野菜果物類、海藻、ナッツ類、ゴマなどです。
健全な脳の働きには、把握しきれないほどの複雑な働きの絡み合いが関係していますし、解明されていないことも多いようです。
良い食物を摂っていればジャンクフードも摂っていいの?
良い食物を摂ればジャンクな物を摂っても大丈夫なのでしょうか?
ジャンクフードを摂ることでせっかく良い食品から摂った、なけなしの微量栄養素が損なわれてしまいます。ジャンクフードの害を帳消しにするために過食をするなら、過食は老化と免疫力低下の元です。
ジャンクフードを口にするのはよほどの例外、と決めておかなければ安易な食べ物に流れるのはものすごく簡単です。それはだれでも心当たりがあるのではないでしょうか?
「そこまでして、集中力を高めたり、健康を求めたり、長生きしたりしなくてもいい」、という考えもあることでしょう。
しかし、細胞が喜ぶものを摂り、脳が本来の働きを発揮できるようにすることは私たちの責任です。生命を冒涜するようなことをしてもいいはずはありません。
ところで、先に出てきたたくさんの食材名。くりかえし眺めてもとりとめがありません。具体的にどうすればよいのでしょうか?
「集中力を高めるための食事と生活習慣」について箇条書きとキーワードでまとめてみました。ストレスの多い方などもぜひ参考になさってみてください。
集中力を高めるための食事と生活習慣のまとめ
●野菜、海藻類をできるだけたっぷり摂るように心がける
●魚は赤身魚、青魚、小魚を中心に(DHA・EPA)
●大豆・大豆製品、海藻、ごま、野菜を毎日食べる
●合成添加物、トランス脂肪酸、白砂糖類、精白されたもの(米、麺類、粉類)を極力避ける
●血糖値を上げないようにする
重症の低血糖症に陥ったら地獄です。→長女はうつ病ではなく、低血糖症だったのかもしれないと思う理由
●できればオーガニックの産物が理想ですが、なかなかそうもいかないので極力農薬を抜く。(ほたて貝殻高温焼成パウダー使用)
●腸内環境を整える(腸と脳は影響を与え合っています)
●ホールフード(「一物全体」の考え)
●酵素(ローフード、発酵食品など)
●食べる順番は野菜・海藻類を先に
●喫煙、アルコール、過食を避ける
●アルミニウムの摂取を避ける(アルミ鍋、アルミニウムを含んだベーキングパウダー・胃腸薬)
●運動習慣
(適度の運動をすると血液の流れが良くなり、酸素や栄養がいきわたります)
●呼吸法、ハーブティ、精油の活用
「頭の働きを良くして集中力を高める方法」は、脳の働きだけではなく、「体全体も健康になる方法」でした。脳は体全体の司令塔であることを考えると当然と言えます。
食事を直せないからサプリをではなく、なんとかして食事を正していくことがやはり必要なようです。
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